スケーリング＆ルートプレーニング scaling & rootplaning
ハンド・スケーラー（キュレットタイプ）をポケット内の歯石の下まで挿入してかき上げます
このような作業を根面全周にわたり、もらさず行います（チャンネル・スケーリング）。このため病態や歯の種類で異なりますが、１本の歯で５〜１５分の時間を要します。
軽症以外のほとんどのケースでは局所麻酔下で行われます。
多量に歯石がついている場合は、始めに超音波スケーラーなどの器械で大部分を取り除いてから、ハンドス・ケーラーで丁寧に取り除き、ルートプレーニングに移行します。
スケーリングとルートプレーニングは、概念的には下の写真のように歯肉の上の方（写真は上顎歯なので下の方：歯冠側）のスケーリング、下の方（歯根側）のスケーリング、ルートプレーニングの順番で行われますが、実際は両者の厳密な順番や境はなく、最終的にルートプレーニングが達成されていれば歯石もないわけで、根面の滑沢化の確認テストを行いスケーリング・ルートプレーニングの処置を完了します。
処置前：歯冠に白色の歯石、歯根に黒茶色の歯石
縁上スケーリング：歯冠の白い歯石がなくなりました
縁下スケーリング：歯根の黒茶の歯石もなくなりました
ルートプレーニング：歯根表面が滑沢になりました